愛しすぎて。
「あのさ。」
うつ向き加減で亜由紗が言った。
嫌がられたのかな…
なんて心配しながらも
「ん」
と聞いてみる。
「明日の夜ご飯なんだけど…うちで食べない」
「えっ…」
予想外の言葉に固まる。
それは家族と一緒にということ
「明日ね家族が親戚の家に泊まりがけで行くんだって。だから夜ご飯私が何か作るから良かったら…。」
まじですか。
それは家に…二人きり―――――
「尚輝…嫌」
嫌なわけないじゃん。
「すっげぇ楽しみ!亜由紗の手料理♪」
嫌なわけじゃないけど…
俺…大丈夫か
きっと亜由紗は深く考えてないから俺がしっかり…
でも自信が…
「よかった♪頑張って作るから楽しみにしててね。」
ニコッと亜由紗が微笑む。
俺………自信ないっス。