愛しすぎて。
「ごめんねっ。暑い中待たせちゃって。」
俺の前に立ち亜由紗が言う。
俺は駆け寄ってきた亜由紗を見ることができなくて
「ううん大丈夫。行こうか。」
と素っ気なくしか言えなかった。
言葉では上手く伝える事できないから
「んっ。」
と言って差し出した俺の左手から
亜由紗を想ってることを感じとってほしい――――
手を繋いで歩くカラオケまでの道。
初めは会話があまりなかったけど、途中からはバカなこと言ってお互い笑いあった。
フリータイムでカラオケに入る。
セルフのドリンクを取ってから部屋に向かった。
部屋の扉を開けると4、5人が入れるまぁまぁ広い部屋。
亜由紗と程よく距離がとれるから俺は少し安心する。
スイッチ入ったら後が怖いからね
きっと俺がこんなこと考えてるなんて思ってないんだろうな…
ご飯のメニューを開いて何を食べようかとニコニコしている亜由紗。
何か腹立つな……
後で覚悟しとけよ