愛しすぎて。
ご飯を頼み終わり、歌い始める。
思った通り亜由紗は上手くて…。
俺の番が回ってくる事に緊張した。
俺の大好きな曲―――
kinkikidsの『もう君以外愛せない』を
亜由紗の為に歌うこと
お願いだから気付かないでね。
恥ずかしくて歌えなくなってしまうから。
カラオケに一緒に行くこと。
亜由紗の歌声や歌う横顔。
隣同士でご飯を食べること。
初めてのことがたくさんで俺の胸はいっぱいだ。
そして亜由紗の歌う大塚愛は俺の理性を惑わせた。
亜由紗が歌い終わり、俺の入れた曲が流れ始める。
もうそんなのどうでもよくなって
気が付けば抱きしめキスをしている俺がいた。
「尚輝の曲…始まってるよ」
キスの合間に亜由紗が言った。
「そんなのどうでもいいの。」
ほんとどうでもいいよ。
お前の側にいられるのなら…