愛しすぎて。
俺をリビングに上げ、お茶とお菓子を差し出すと
「テレビでも見て待ってて。」
と亜由紗はキッチンに向かって行った。
俺は亜由紗の料理を期待しながら、言われるがままにテレビを見る。
時折フライパンで炒める音や香る匂いに様子を見に行きたくなったが、必死で堪えた。
1時間が経った頃かな
「出来たよ☆」
の亜由紗の声にテレビを消し、テーブルへと飛んでいく。
向かい合った席にセッティングされた料理。
半熟の卵で出来たオムライスに彩り鮮やかなサラダ。
毎日こんな食事を作って欲しいなぁ。
なんて、つい考えてしまうよ。
「すごい!!どっかの店に入ったみたい!!!!」
「いいすぎだよ(笑)そっち尚輝ね。座って座って♪」
席へ座り、向かい合う顔に暫く見つめ合った。
そしてお互い顔を赤く染めたんだ。