愛しすぎて。
「かっこいい事言うね~!!!
やっぱ尚くんがモテる理由わかるなぁ。
亜由紗ちゃんが羨ましいよ。 」
「いや、ちっともモテませんから(笑)
それより先輩の恋愛はどうなんですか
教えてくださいよ。」
そういうとみるみる先輩の顔が赤くなっていく。
「いやっ…私は勝手に好きなだけだし。
何にもっ…。」
焦っているその姿に心から可愛いと思った。
「先輩好きな人の前で素直になれば何も問題ないっスよ。」
「なっ何が」
「先輩の素直な所を見て好きになんない奴いないと思います。」
「ほんと…
じゃあ…頑張ってみようかな。」
「頑張ってみてくださいよ。
俺も誕生日に亜由紗と楽しく過ごせる計画立てるんで、一緒に頑張りましょう!!」
「うんっ!そうだね。」
そう言った先輩の顔は本当に女の子で。
先輩の恋が叶いますように…
俺は心の中でそう祈った。
先輩とわかれた後着替え、荷物を持って教室に向かう。
「尚輝っ。」
名前を呼ばれた方に目をやると、そこには亜由紗がいた。