Memorial School
その後レベル2,3,4……と、然程苦労することもなくクリアしていった。だが歴代S班のタイムより僅かに遅いのは私というお荷物がいるからだ。

皆はそれを承知で、前の班ではサポート一択だった私を場慣れさせるために仕事を回してくれている。



『S班、レベル8クリア。』


今までA1班のノルマだったレベル。苦労しなかったと言えば流石のS班といえど過言になるけど、それでも楽にと言って差し支えない程の速さだった。




「エス、次からは治癒に専念してほしい。」


休憩時間、ユウさんに告げられた内容は作戦会議で既に分かっていたことで、特に驚きも落胆も無かった。初めて聞いた時も、『まあそうだろうな』程度だったけど。



「…分かってます。」


ドローンの数は増え、前までのノルマレベルに達している。たかが1人足手まといを無駄に増やしたって戦力は大して変わらないだけでなく、そのカバーに入れば寧ろ戦力ダウンになる。これが最適解だった。
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