龍神×紅蓮


せっかくの海なのに、つまらない奴らだな…


ま、いいや。


あたしはパーカーを脱いで、ちゃちゃっと畳んで足元に置いた。


ん?


「洋介、どうしたの?」


あたしがパーカーを脱いだ辺りから手で顔を押さえてる洋介。


「べ、別に、何でもねぇよ」


終いにはそっぽを向いてしまった。


颯斗はその隣で面白そうに笑ってる。


何なの、こいつら…


そんな2人を無視して海に飛び込んだ。


バッシャーンッ


あぁ、気持ちいい…


久しぶりだなぁ…


だからあたしは、無心に泳いだ。


少し疲れたら仰向けになって浮かんで。


それの繰り返し。

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