龍神×紅蓮
ー平次sideー
小さい頃の俺はすごい寂しがり屋で弱虫で。
こけて少し膝擦りむけただけでも泣いてた。
そんな時はいつも母さんに泣きついてた。
父さんは、居たけど仕事ばっかの人でほとんど家に居なかった。
だから、母さん子だった。
母さんも弱虫な俺を怒る事もなく、優しく包んでくれた。
でも、俺が中学1年の時、母さんが死んだんだ。
元々体が弱かった母さんは入退院を繰り返してて、死んだ時も入院中だった。
俺は学校に行ってて母さんを看取る事は出来なかった。
死んだって聞かされた時はどうしても信じられなくて。
穴がぽっかり空いたみたいだった。
学校に行っても、誰とも話さないし、誰も話しかけて来ようともしなかった。