龍神×紅蓮


いつもの放課後、俺は麻友先輩を迎えに教室まで行ったんだ。


そしたら、友達と話してて…


「今回の賭けはあたしの勝ちだからね」


賭け?


「あぁ、母親が死んで寂しがってる男をおとすってやつでしょ」


え…


一瞬で頭が真っ白になった。


「そ、あいつ簡単におちてくれたし、遊ぶには物足りなかったかなぁ」


その時気付いたんだ。


どうしてこんな俺に話しかけてくれたのか。


どうして告白をOKしてくれたのか。


全部、ただの遊びだったんだ。


俺は麻友先輩の玩具でしかなかったんだって。


その後麻友先輩とは別れた。


麻友先輩は引き止める事もしなかった。


それだけ、俺に気持ちがなかったんだって改めて実感させられた。


でも、1度温もりを知ってしまったから、それから1人は寂しくて、その寂しさを埋めるために女を利用したんだ。


1夜限りの俺の玩具として。


ー平次side endー

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