龍神×紅蓮


すると、


コンコン


控えめにノックする音。


「入れ」


控えめに開いたドアから入ってきたのは、蓮華達だった。


「は?何でここに?!」


何しに来たの!?


「希ちゃんが、また来るって言ってたのに全然来ないから…」


しゅんとしながら言う椿。


良かった…


いつもの椿に戻ってる。


「ごめんね、ちょっと忙しくて」


ここ何日か、佐賀組の事があってずっとここにこもってたから。


「それって、佐賀組の事?」


颯斗が、失礼するねってソファに腰を下ろしながらそう言った。


そしてその隣に蓮華が座り、後の3人はその場に立っていた。


「何で知ってんの?」


龍神の事はあたしが隠してるから情報は漏れる心配はない。


佐賀組だって関係ない族に情報を流したりしないはずだし。


「下の奴らが佐賀組の奴らにやられたんだ」


紅蓮の下っ端が?


どうして……

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