龍神×紅蓮
ちゃんと下着も身に付け部屋に戻ると、ベッドに腰掛けてスマホをいじってる光輝。
その表情はどこか寂しげで、初めて見る表情だった。
でもそれは一瞬で、その瞳があたしを映すと、いつもの笑みを浮かべた。
「早かったね、こっちへおいで」
言われるがまま、腕を広げた光輝の胸の中に収まる。
ぎゅっと抱き締められる。
「希、俺は希の事が好きなんだ。ずっと、初めて会った時から」
いきなりの告白。
どういう心境なの…
「こうやって監禁までして傍に居させたい程に」
こいつの頭は狂ってるよ。
ま、今に始まった事じゃないか。
「でも、希は俺の事見てくれない。一生ここで監禁したとしても、きっと」
当たり前じゃない…
「だから、今日でやめようと思って」
…え?
「今までごめん。とはいえ、謝っても許されない事ばかりしてきたし、許してもらおうとも思ってないよ」
今更、謝られたって許しなんて絶対しない。
「だから、もう2度と希達の前には現れない事を約束する」
抱きしめる力が強くなった。