龍神×紅蓮
久しぶりかもしれない。
笑った事が…
そして、こうして光輝と笑い合う事が。
小学生以来…
すごく、懐かしい気持ちになった。
「もう2度と会わないっていう約束はしない」
あたしがそう言うと、笑っていた光輝はさっきより驚いた顔をする。
「次、あたしと会う時は、あたしより良い女を見つけたらっていう約束をする」
「まいったな…」
困ったように笑う光輝。
「本当に一生会えないかもしれないよ?」
「別にあたしは構わない」
「それはひどいな」
ふふっ
「光輝変態だし、束縛するし、彼女になった子が大変だわ」
「俺最低じゃん」
「あれ?違った?」
「否定は出来ないね」
部屋にあたし達の笑い声が響く。
しかし、それ以上に部屋の外が騒がしくなった。
「騒がしいね、何かあったのかな?」
「多分、お客さんが来たんだよ」
あぁ、そう言えばさっき言ってたっけ。
光輝はお出迎えしなくてもいいのだろうか。
ダダダッ
だんだん足音が近付いて来る。
それも凄い勢いで…