龍神×紅蓮
あたしが次に目を覚ました時には、太陽が昇りきっていた。
あれ、あたし…
父さんの部屋行って、謝ったら、頭撫でられて…安心したら泣いちゃったんだ。
そこからの記憶が無い。
ここはあたしの部屋だし。
それにしてもよく寝た。
久しぶりにこんなに熟睡した。
「よ、っと…」
とりあえずあたしは、父さんの部屋に行く事にした。
いつも通り、ノックして部屋に入ると、父さんと清羅だけだった。
「希、起きたのか。体の方は大丈夫か?」
「うん、結構寝てたみたいだし、もう平気」
「そうか、なら良かった」
ふわっと笑う父さん。
ソファに座ってる清羅も柔らかい笑みを浮かべていた。
「起きてすぐだが、着替えて来い。あいつらの所行くぞ」
あぁ、そうだよね…
昨日約束しちゃったし、行かなきゃ…
「分かった、ちょっと待ってて」
「悠司が車を回してる、車で待ってる」
「はーい」
そう言って自室に戻り、Tシャツにジーパンというラフな格好に着替える。