龍神×紅蓮
ゆっくりと離れると、蓮華はあたしの腰を引き寄せた。
今あたしは、蓮華の上に股がって抱きしめられてる状態。
恥ずかしすぎる…
こんなの誰かに見られでもしたら…
「希が欲しいんだ、俺の女になってくれ」
耳元で甘く囁く。
低く甘い声で、体がゾクゾクする。
「はい…」
気付けば、そう答えていた。
返事した事で、改めて恥ずかしいと実感したあたしは、ぎゅっと蓮華の肩口に顔を埋めた。
「俺、希を守れるくらいの男になるから」
「うん」
「そしたら結婚してくれ」
「うん」
「子供できたらもっと強くなるから」
「うん」
「…俺、真剣なんだけど?」
ふふふっ
バレてた。
途中から口元が緩んでいた事に。
あたしは、少し離れるとしっかりと蓮華の目を見て、
「焦らなくていいから、無理はしないでね」
微笑んでそう言った。
「あぁ」
「好きだよ、蓮華」
「俺は愛してんだけど?」
「っ…ばかっ」
そんなこんなで、無事付き合う事になったあたし達は、後でみんなに散々冷やかされたのは言うまでもない。