龍神×紅蓮
部屋に戻ったあたしは、ベッドの上でゴロゴロしていた。
蓮華達、上手くいくといいんだけど…
……そして、しばらく経った頃。
コンコン
誰かがやって来た。
「はーい」
ドアが開き、部屋に入って来たのは蓮華だった。
「あ、蓮華!話は終わったの?」
あたしは、体を起こしながらそう言った。
蓮華は傍まで来ると、ベッドの縁に腰掛けた。
「あぁ、ありがとな。面倒かけて」
面倒だなんて、思ってないし。
「希には助けてもらってばっかだな…」
少し落ち込んでる様子。
もう、またそんな事っ…
「あたしだって、蓮華には助けられてる事いっぱいあるし!」
傍にいてくれるだけで、それだけでどれだけあたしが助けられてる事か…
蓮華は分かってないんだよ。
すると、俯き気味だった顔を上げ、あたしと視線が交わると、
「一生助けるから」
ぎゅっとあたしの手を握り、決意のこもった瞳でそう言った。
そしてあたしも、ぎゅっと握り返して
「期待してる」
そう、微笑んだのだった。
ーENDー