龍神×紅蓮
1章
潜入捜査
2年前…
「希(ノゾミ)、これからこの龍神はお前のものだ」
そう言い残し、龍神初代総長…あたしの父は総長の座を下りた。
そしてあたし、沢神(サワガミ)希が総長の座についた。
龍神のみんなもそれは分かってたみたいで、すんなりと受け入れてくれた。
副総長には弟の清羅(セイラ)、幹部には新堂悠司(シンドウユウシ)。
2人共喧嘩の腕はもちろん、あたしが唯一信頼できる奴ら。
下は100人程度。
普通にしては少ない方だけど、みんな幹部クラスの実力を持ってる。
大袈裟な話、100vs1000で戦ってもこっちが勝つだろう。
そんなあたし達龍神は無意味な戦いはしない。
ふっかけてきた喧嘩は買うけどそれ以外で喧嘩はしない。
あとは、裏で麻薬取引とか犯罪起こしてる奴らを懲らしめるだけ。
悠司の父親の悠太郎(ユウタロウ)さんが、警視庁のトップである警視総監という事で、裏で繋がってる。
悠太郎さんに頼まれて、警察の手に負えないような事をあたし達がやってるってこと。
ちなみに、悠太郎さんは警察官やりながら父さんの代の副総長をやってた、強くて器用な人。
そしてあたしは今、悠太郎さんに頼まれた任務をこなしている。
裏で麻薬取引をしてるって噂の族、月影 -ゲツエイ- に潜入して証拠を掴むっていうやつ。
どうやって潜入したかって?
それはね____