龍神×紅蓮
「希ちゃん!?」
「希!?」
クスッ
馬鹿だね。
あたしが月影に戻るって思ってるに違いない。
そんな事するわけないでしょ。
あたしの任務は終わったの。
ただ、忠告するだけ。
ゆっくり顔を上げた4人は少し泣きそうな顔をしていた。
対して、あたしはにこっと微笑んで、
「もう気にしないで、終わった事だし。ただ、本当か嘘かくらいちゃんと見分けて、仲間を信じてるならね」
って千歳を見ながら言った。
千歳は一瞬驚いて、そして静かに泣き出してしまった。
昨日、清羅が…いや銀があたしを思って月影に言ったもの。
だからあたしは、あたしをかばってくれた千歳を思って言った。
他の3人も驚いていた。
銀と同じ事を言うあたしを不思議がっているんだ。