龍神×紅蓮


バンッ


「希ちゃん来たよー!」


勢いよく開けたドアの先には、真ん中に大きめの机、その周りを囲むように置かれた黒い2人がけのソファが4つ。


蓮華と桐は1人で、颯斗は平次は2人で座ってる。


あたしと椿は空いてるソファに腰を下ろした。


そして、戻ってきた洋介は桐の隣に腰を下ろした。


「やっと来たか、下は?まだ帰ってきてないのか?」


「うん、まだ50人くらいしかいなかったよ」


帰ってきてないって、どこに行ってるんだろ…


「今、パトロールに行ってるんだよ」


え。


あたしの思ってた事が分かってたようで、颯斗がニコッと笑ってそう言った。


よく見てるな…。


てか、紅蓮もパトロール行ってるのか。


感心感心。


まぁ、龍神も数人のグループになって、朝、昼、夜の交代制でパトロールしてるけど。


「そいつらが帰ってきたらお前を紹介する」

< 63 / 300 >

この作品をシェア

pagetop