龍神×紅蓮


「希ちゃん?」


あの時の事を思い出していたあたしはボーッとしていたらしく、下の椿が心配そうにあたしを見ていた。


「あ、何でもないよ」


「そっか」


そう言って目を細めて笑う椿。


その時だった。


キィーッ


控えめに開いた屋上のドア。


バッと起き上がる椿、ふと横を見ると蓮華も目を開けている。


残りの4人も今までしてた事を中断していた。


7人でじっと開いたドアを見つめる。


「は?」


出て来た人を見て驚くあたし。


「いた」


「予想通りだね」

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