ある日、パパになりました。
思い出した、全くといっていいほど、話したことがないじゃないか!
まぁ、あのおかけで俺の執筆スピードも上がったんだっけな、と少し昔のことを思い出し、ふと現実に意識が戻った時に、少し先の方で係員らしき人が、
「開場時間になりましたので、どうぞお入りください」
という声が聞こえてきた。まぁ、俺達が、並んでるのは列の真ん中ぐらいだし、もう少しかかるかな・・・と思っていると、後ろから、
「ねえねえ、君可愛いね。いくつ?」
「このライブの後にさー、二次会行かない?」
おいおい、まてまて。なんだ今の超古典的なテンプレのナンパ文句は。それに、ライブの後の二次会って何!?初めて聞いたんだけど(笑)いやいや、そんな事はどうでもよくて!どうやって間に入るか・・・・・・うーん、俺の前には咲がいるし、これは困った。と、俺が頭の中でうーんうーんと悩んでいると、言い寄られている雪が口を開いた。俺の右腕に抱きついて、
「ごめんなさい!実は僕結婚してるんです!」
なんて言い放ちやがった。マジかよ、マジですか。あなた男ですよね!?それに結婚って誰と!?もしかして、この状況だと・・・俺!?
はぁ、相変わらず凄いことを言う、全く雪は。恐らく、ナンパした2人もさぞ驚いているだろうに・・・そう思うことで、どうにか冷静になった。仕方ない、ここは雪の作戦に乗ってやるか。そう覚悟を決めて、後ろを振り向いた。
「どうしたんだ、雪。いきなり抱きついてきて」
「ゆっくん〜ナンパされちゃった。キャハ」
何がキャハだこの野郎、俺の覚悟も知らないで、と穏やかじゃない俺の心の中の事なんて全く気づいていない様子でベタベタしてくる。しかし・・・こう頼られるのも悪くは無いかもしれない・・・はっ、危ない危ない。
と、そこに前を向いて待っていた咲が後ろの騒ぎ?に気付いた。そして、咲は見事な程に大きな爆弾を無意識に落とした。
「パパ?どうしたんですか?」
ピィキーン
周囲の空気が一気に凍りついた。
長い沈黙を破ったのは、ナンパしてきた2人のうちの1人だった。
「既婚者で子持ち!?一体いくつなんだ!?」
「女性に歳を聞くなんて失礼ね!」
いや、あなた男でしょ!俺は心の中でツッコミを入れる。
そして、雪は
「そういうことだから、ごめんなさいね♡」
と、ウィンクと捨てゼリフを残して、咲の手を引いて前の方へと歩いて行く。その後ろを慌てて俺は追う。ナンパしてきた2人はもう会うことはないだろうと思いながら。
まぁ、あのおかけで俺の執筆スピードも上がったんだっけな、と少し昔のことを思い出し、ふと現実に意識が戻った時に、少し先の方で係員らしき人が、
「開場時間になりましたので、どうぞお入りください」
という声が聞こえてきた。まぁ、俺達が、並んでるのは列の真ん中ぐらいだし、もう少しかかるかな・・・と思っていると、後ろから、
「ねえねえ、君可愛いね。いくつ?」
「このライブの後にさー、二次会行かない?」
おいおい、まてまて。なんだ今の超古典的なテンプレのナンパ文句は。それに、ライブの後の二次会って何!?初めて聞いたんだけど(笑)いやいや、そんな事はどうでもよくて!どうやって間に入るか・・・・・・うーん、俺の前には咲がいるし、これは困った。と、俺が頭の中でうーんうーんと悩んでいると、言い寄られている雪が口を開いた。俺の右腕に抱きついて、
「ごめんなさい!実は僕結婚してるんです!」
なんて言い放ちやがった。マジかよ、マジですか。あなた男ですよね!?それに結婚って誰と!?もしかして、この状況だと・・・俺!?
はぁ、相変わらず凄いことを言う、全く雪は。恐らく、ナンパした2人もさぞ驚いているだろうに・・・そう思うことで、どうにか冷静になった。仕方ない、ここは雪の作戦に乗ってやるか。そう覚悟を決めて、後ろを振り向いた。
「どうしたんだ、雪。いきなり抱きついてきて」
「ゆっくん〜ナンパされちゃった。キャハ」
何がキャハだこの野郎、俺の覚悟も知らないで、と穏やかじゃない俺の心の中の事なんて全く気づいていない様子でベタベタしてくる。しかし・・・こう頼られるのも悪くは無いかもしれない・・・はっ、危ない危ない。
と、そこに前を向いて待っていた咲が後ろの騒ぎ?に気付いた。そして、咲は見事な程に大きな爆弾を無意識に落とした。
「パパ?どうしたんですか?」
ピィキーン
周囲の空気が一気に凍りついた。
長い沈黙を破ったのは、ナンパしてきた2人のうちの1人だった。
「既婚者で子持ち!?一体いくつなんだ!?」
「女性に歳を聞くなんて失礼ね!」
いや、あなた男でしょ!俺は心の中でツッコミを入れる。
そして、雪は
「そういうことだから、ごめんなさいね♡」
と、ウィンクと捨てゼリフを残して、咲の手を引いて前の方へと歩いて行く。その後ろを慌てて俺は追う。ナンパしてきた2人はもう会うことはないだろうと思いながら。