ある日、パパになりました。
家に帰りついた俺と咲は、急いで入浴を済ませ、布団を敷き終わって寝ようとした時に咲の口から、
「パパ、あの・・・・・・」
「うん?どうした、咲」
「実は、明後日、始業式なんです・・・・・・」
「ふぁっ!?」
おっと、突然の告白につい変な声が出てしまった。いかんいかん。
「それで、足りない物がいくつかあるので、明日買い物に行きたいんだけど・・・・・・パパも一緒に来てくれませんか?」
「うん、いいよ。でも、俺だけで大丈夫?良かったら誰か呼んだりするけど」
「それで、お願いします」
「うん、わかった。じゃあ、ちょっと電話で聞いてみるから、咲は先に寝てていいよ」
「パパ、おやすみなさい」
「うん、おやすみ」
そう言って、俺はスマホを持って外に出る。外はそんなに寒いわけでもなく俺的には丁度いい気温だった。ふと空を見上げるとそこには、雲ひとつない綺麗な星空が広がっていた。その空に浮かぶ星座に心を奪われて見ていた俺はあ!と本来の目的を忘れそうになっていた。
「いけね、電話かけに外に出てきたんだった。危ない危ない」
とりあえず最初に葵にかけることにした。内心、「あいつも、もうそろそろ学校始まるから忙しいんじゃね」とか思っている俺であった。
葵はすぐに出た。
「お兄ちゃん、どうしたの?こんな夜に。あ!もしかして、可愛い妹の声が聞きたくて眠れないとか?それとも、どこかのバカップルみたいな、君の声が聞きたくなったみたいな?キャー!!」
おいおい、何を言ってるんだ、お前は。普通に考えたら無いだろ。それになんだ、可愛い妹って。まぁ、間違ってはないけど。
「おーい、葵。戻ってこーい」
「はっ!お兄ちゃん、ちょっと自分の世界にトリップしてたみたい」
うん、そうだろうな。まぁ、いつものことだから慣れたけど。
「それで今日はどうしたの?」
「あっ、そうそう。突然だけど明日暇?というか予定空いてる?」
「ごめん、明日は友達と買い物に行く予定が入っていて暇じゃないの・・・・・・」
うん、やっぱり、葵も女子高生だもんな。友達と遊びに行くこともあるもんな。うんうん、一安心。
「お兄ちゃんはどうして私の予定を?」
「ああ、それはな。明日、咲の買い物に行くんだけど、女子がいると何かと助かるなーと思って。でも、予定が入っているなら――――」
「行きます!!いえ、行かせてください!!」
「はぁ!?いや、待て待て。お前、友達との約束は!?」
「断ります!!」
「いや・・・断るって・・・お前・・・・・・」
俺は少し考えて答えを出した。
「葵、やはり、お前は友達との約束の方に行ってこい。こっちの事は気にしないで、沢山遊んでこい。あ、それと、行く前にうちに寄ってくれ。渡すものがあるから」
「で、でも、お兄ちゃん・・・・・・」
「気にするなって、いつも家事とかお世話になってるからたまには羽を伸ばしてこい」
「はい、わかりました。では、また明日、おやすみなさい」
「うん、おやすみ」
そう言って電話を切った。
「明日、いくらぐらいお小遣いとして渡そうかな・・・・・・」
とポツリと独り言をこぼした。
その後、アリスはやはり仕事だったので、遺憾ながらも一緒に行くことになったのは雪だった。
電話を終え、部屋に入ると、布団の中で咲がスースーと静かに寝息を立てて寝ていた。俺はその隣に、咲を起こさないように(起きないとは思うけど)、ゆっくりと入り、目を閉じて、眠りについた。
「パパ、あの・・・・・・」
「うん?どうした、咲」
「実は、明後日、始業式なんです・・・・・・」
「ふぁっ!?」
おっと、突然の告白につい変な声が出てしまった。いかんいかん。
「それで、足りない物がいくつかあるので、明日買い物に行きたいんだけど・・・・・・パパも一緒に来てくれませんか?」
「うん、いいよ。でも、俺だけで大丈夫?良かったら誰か呼んだりするけど」
「それで、お願いします」
「うん、わかった。じゃあ、ちょっと電話で聞いてみるから、咲は先に寝てていいよ」
「パパ、おやすみなさい」
「うん、おやすみ」
そう言って、俺はスマホを持って外に出る。外はそんなに寒いわけでもなく俺的には丁度いい気温だった。ふと空を見上げるとそこには、雲ひとつない綺麗な星空が広がっていた。その空に浮かぶ星座に心を奪われて見ていた俺はあ!と本来の目的を忘れそうになっていた。
「いけね、電話かけに外に出てきたんだった。危ない危ない」
とりあえず最初に葵にかけることにした。内心、「あいつも、もうそろそろ学校始まるから忙しいんじゃね」とか思っている俺であった。
葵はすぐに出た。
「お兄ちゃん、どうしたの?こんな夜に。あ!もしかして、可愛い妹の声が聞きたくて眠れないとか?それとも、どこかのバカップルみたいな、君の声が聞きたくなったみたいな?キャー!!」
おいおい、何を言ってるんだ、お前は。普通に考えたら無いだろ。それになんだ、可愛い妹って。まぁ、間違ってはないけど。
「おーい、葵。戻ってこーい」
「はっ!お兄ちゃん、ちょっと自分の世界にトリップしてたみたい」
うん、そうだろうな。まぁ、いつものことだから慣れたけど。
「それで今日はどうしたの?」
「あっ、そうそう。突然だけど明日暇?というか予定空いてる?」
「ごめん、明日は友達と買い物に行く予定が入っていて暇じゃないの・・・・・・」
うん、やっぱり、葵も女子高生だもんな。友達と遊びに行くこともあるもんな。うんうん、一安心。
「お兄ちゃんはどうして私の予定を?」
「ああ、それはな。明日、咲の買い物に行くんだけど、女子がいると何かと助かるなーと思って。でも、予定が入っているなら――――」
「行きます!!いえ、行かせてください!!」
「はぁ!?いや、待て待て。お前、友達との約束は!?」
「断ります!!」
「いや・・・断るって・・・お前・・・・・・」
俺は少し考えて答えを出した。
「葵、やはり、お前は友達との約束の方に行ってこい。こっちの事は気にしないで、沢山遊んでこい。あ、それと、行く前にうちに寄ってくれ。渡すものがあるから」
「で、でも、お兄ちゃん・・・・・・」
「気にするなって、いつも家事とかお世話になってるからたまには羽を伸ばしてこい」
「はい、わかりました。では、また明日、おやすみなさい」
「うん、おやすみ」
そう言って電話を切った。
「明日、いくらぐらいお小遣いとして渡そうかな・・・・・・」
とポツリと独り言をこぼした。
その後、アリスはやはり仕事だったので、遺憾ながらも一緒に行くことになったのは雪だった。
電話を終え、部屋に入ると、布団の中で咲がスースーと静かに寝息を立てて寝ていた。俺はその隣に、咲を起こさないように(起きないとは思うけど)、ゆっくりと入り、目を閉じて、眠りについた。