私秘密の恋します。
『ただいまー!!』
「おかえりー!」そう言いながら私の方に駆け寄って優しく抱きしめてくれた。「ただいま!お母さん」「ご飯ができるまでゆっくりしてなさい」「うん!」私はそういいながら朝急いで駆け下りた階段を登った。
〖 ~AN~room〗
"ガチャ"
はぁー、疲れた。1日長いようで速かったなー。そんなことを思いながら制服をハンガーにかけていたら、「杏ー?いるか?」ドアの後から声が聞こえた。「お兄ちゃん?入っていいよ!」
"ガチャ"
「お兄ちゃんどうしたの?」「いや青来高校初日どうだったかなー?って(笑)」「あーなるほどね!楽しかったよ!!」「ならよかった!杏の担任は最高だな!」「うん!お兄ちゃんの言ってたとおり亮ちゃん最高の先生だね!」「だろー?自慢の先生だぜぇ!(笑)」決め顔でいうお兄ちゃん。「バカだー(笑)(笑)(笑)」私たちの兄妹のいいところはバカやれるところだなって最近思う。「あ、そういえばもう1人の先生どんな人なの?」「もう1人の先生?」「ほら!お兄ちゃんがいつも話してくれるバスケ部顧問の人!」「あぁー!かなちゃん先生のことか!」「う、うん?多分その人!」「クールな人だろ?」「そう!!なんて人?」「柳田 奏(やなぎだ かなで)先生だよ!亮ちゃんと同じ26歳の!」「亮ちゃんと一緒なんだ!!何の教科なの?」「英語だよ!あの人に習うと成績めっちゃ上がる!ってみんな言ってる(笑)」「へぇー、教え方上手いんだ!」「おう!めっちゃな!」「楽しみかも!!」「あの人はいい人だわ!まじで!クールだけど(笑)」「明日からまた楽しみだなぁー」「ふっ(笑)」急に笑ってきた。「なにさー!(笑)」仕返しに軽くお兄ちゃんの肩を叩いた。「なんでも(笑)ただ杏とかなちゃん先生気が合いそうな気がしただけ(笑)」「え!?なんでよ(笑)」「なんとなく(笑)杏とかなちゃん先生は気が合いそうな気がするわ(笑)」「えー?!なんでよ(笑)」「だからなんとなくだってば(笑)」「意味わからない(笑)」
【輝、杏、ご飯よー!!】
階段の下からお母さんの声がした。
『 はーい!!』