ヲタカレ。〜デキる先輩の秘密〜
柏木さんは真っ赤なまま俯いた。
身体が微かに震えている。
そんな柏木さんの手を握ったまま、そっと身を寄せた。
柏木さんの腕に胸が触れ、肩に頭を乗せる。
ドキドキドキドキ……
心臓は止まってしまいそう。
おかしくなりそうな気分の中、あたしは柏木さんを堪能した。
ジャケットを通して感じる、その男らしい二の腕。
微かな甘い香り。
そして、柏木さんの息遣いと、その身を襲う戦慄。
全てが愛しい。
そして、あたしのものだと思うと嬉しくて。
「柏木さん……大好きです」
あたしは柏木さんの耳元で囁く。
柏木さんは大きく身を震わせ、顔を真っ赤にして、身体を硬くした。
やばい……
柏木さんが可愛くて。
そして好きすぎて。
歯止めが効かないあたし。
もっと柏木さんに触れて、真っ赤になる柏木さんを見て、キュンキュンしたいと思ってしまう。