ヲタカレ。〜デキる先輩の秘密〜
柏木さんは思い出したように真っ赤になる。
そして、ぴょんと飛び上がり、ベッドの上で土下座する。
額をペタンと布団につけ、
「すすすすみません!
あれ、夢じゃなかったんですか?
ほほほほ本当にすみません!!」
こんな柏木さんを見ていると、やっぱり笑ってしまう。
本能のままに襲うだなんて!
そんなあたしも、昨日の痺れるキスを思い出して真っ赤になった。
もっと柏木さんとキスしたい。
柏木さんに触れたい。
だけど、柏木さんはそれどころではないらしい。
「みみみ澪ちゃん!
おおお俺のこと嫌いにならないでください!!
この通りです!」
土下座し続ける柏木さんを宥めるのに、すごく時間を費やした。