ヲタカレ。〜デキる先輩の秘密〜




「いいと思うじゃねぇだろ。

このプラン自体まだまだが甘い」




その言葉に顔を歪める。

だけど、こんな厳しい言葉は慣れっこだ。

柏木さんは仕事に対してはシビアだから。

出来る男だから、他人にもそれを求めていた。

こんな仕事には厳しくて、プライベートはカッコイイ柏木さんに惚れたんだけど……





「ま、それでも南條は頑張ってるから、あんまり虐めてはいけねぇ」




柏木さんはふっと笑い、資料を閉じる。

あたしは、そんな柏木さんを見た。



なに?

劣等生のあたしに同情してるの?

そういうの、やめてほしいんだけど。

いつものように貶してくれればいいのに!




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