ヲタカレ。〜デキる先輩の秘密〜
午前中の打ち合わせを終え、休憩の時間になる。
柏木さんは腕時計を見つつ、
「飯、食いに行くか?」
あたしに言う。
ご飯、一緒に行ってくれるんだ。
嬉しくて、
「はい!」
笑顔で答えた。
そんなあたしたちに話しかけたのが、先ほどのモデル系美女。
口元を歪めて、
「柏木君、久しぶり」
柏木さんを呼ぶ。
この人、柏木さんと知り合いなんだ。
嫌な予感がさらに大きくなる。
「相変わらずツンツンしてるわね」
彼女はそう言って……
なんと、人差し指で柏木さんの頰をツンツンする。
柏木さんの肩に手をかけて。