ヲタカレ。〜デキる先輩の秘密〜
分かってるけど、少し寂しかった。
慧太郎もKMAP。
特にお姉様担当。
同期のあたしなんかより、年上のお姉様といたほうが楽しいんだろう。
柏木さんも、あたしといるより……
そんなことを考えていたあたしに話しかけたのは、
「南條さん、おはようございます」
高柳君だった。
「おはよう」
挨拶をしながらふと思った。
高柳君は、あたしを狙っていると言っていた。
元気で爽やかな高柳君。
きっと、柏木さんみたいな変な趣味もないだろう。
いっそのこと、高柳君と付き合ってしまったら気が楽なのかもしれない。
そんな高柳君は、
「あれ?
南條さん、今日、いつもと違います」
なんて言う。
やっぱりバレバレなんだ。