よく分かる桃太郎の攻略法
ごめんよ、悠里。
ギャハハといつも大口開けて、豪快に笑う友達を思い浮かべて心の中で謝っておく。
いや待てよ。そう言えば私500円貸したままだった気が…
前に小腹が空いたとかで、買い食いするのに貸したはず。
「…じゃ、いっか。
にしても…」
どーするかなぁ、と声に出してみたところで誰も答えてなんかくれない。
周りを見回しても森しか見えないし…
三途の川、探すべき?
自嘲めいた冗談をフッと流して、何となくもう一度グルリと辺りを見回した後、足元を見る。
黒のハイソックスに白い体育館シューズ。
その上はいつも体育で着ている白い長袖体操着に紺のハーフパンツか。
動きやすそうな格好に一人頷く。
考えても分からないことは置いておいて。
その場に腰を下ろすと、手近な所にある小枝を拾って立たせる。
そのまま押さえていた人差し指を離してやると、小枝は頼りなくパタンと倒れた。
これで方向は決まった。
ギャハハといつも大口開けて、豪快に笑う友達を思い浮かべて心の中で謝っておく。
いや待てよ。そう言えば私500円貸したままだった気が…
前に小腹が空いたとかで、買い食いするのに貸したはず。
「…じゃ、いっか。
にしても…」
どーするかなぁ、と声に出してみたところで誰も答えてなんかくれない。
周りを見回しても森しか見えないし…
三途の川、探すべき?
自嘲めいた冗談をフッと流して、何となくもう一度グルリと辺りを見回した後、足元を見る。
黒のハイソックスに白い体育館シューズ。
その上はいつも体育で着ている白い長袖体操着に紺のハーフパンツか。
動きやすそうな格好に一人頷く。
考えても分からないことは置いておいて。
その場に腰を下ろすと、手近な所にある小枝を拾って立たせる。
そのまま押さえていた人差し指を離してやると、小枝は頼りなくパタンと倒れた。
これで方向は決まった。