よく分かる桃太郎の攻略法
「でも、賛成はしませんね。
貴女のようなメスを危険な目に合わせる事には」
「いや、だって…」
私だって好きでしてるんじゃないもん。
何だか話の流れでこうなっただけで…
「鬼退治には私が名乗りをあげました。
だから貴女は戻りなさい」
では先を急ぐので、と言い残して、軍団が走り去っていく。
確かに注意してみれば、馬上のヒューマン達は皆、いかつい者が多い。
それに比べて私達は…
笑われるのも分からんでもないか。
数にして十数頭の馬を見送っていれば、最後尾の馬がフラフラとこちらへ寄ってくる。
走り去った馬と比べると少し小型で、鼻の穴をフガフガさせていて。
「…食べたいの?」
「ブルル」
「こら、ホルン!
ダメだって!」
「………はい」
コトランの作ったお弁当をおずおずと差し出せば、馬はお弁当には目も向けず。
下に置いていたサラダのフタを器用に鼻で開けてモシャモシャ食べ始めた。
「…すみません、まだ上手く乗りこなせなくて…」
「全然大丈夫だから気にしないで」
頭上から降ってくる声に顔をあげれば…
これまた驚くほどの可愛らしい美少年がいた。
貴女のようなメスを危険な目に合わせる事には」
「いや、だって…」
私だって好きでしてるんじゃないもん。
何だか話の流れでこうなっただけで…
「鬼退治には私が名乗りをあげました。
だから貴女は戻りなさい」
では先を急ぐので、と言い残して、軍団が走り去っていく。
確かに注意してみれば、馬上のヒューマン達は皆、いかつい者が多い。
それに比べて私達は…
笑われるのも分からんでもないか。
数にして十数頭の馬を見送っていれば、最後尾の馬がフラフラとこちらへ寄ってくる。
走り去った馬と比べると少し小型で、鼻の穴をフガフガさせていて。
「…食べたいの?」
「ブルル」
「こら、ホルン!
ダメだって!」
「………はい」
コトランの作ったお弁当をおずおずと差し出せば、馬はお弁当には目も向けず。
下に置いていたサラダのフタを器用に鼻で開けてモシャモシャ食べ始めた。
「…すみません、まだ上手く乗りこなせなくて…」
「全然大丈夫だから気にしないで」
頭上から降ってくる声に顔をあげれば…
これまた驚くほどの可愛らしい美少年がいた。