よく分かる桃太郎の攻略法
「それなら私がモモセを守れます」

「フォ、フォードさんっ!?」

「フォードで結構ですよ、モモセ。

 今から私達は仲間なんですから」



にっこり。

………じゃないしっっ!!

話が通じないとはこの事か。



「勝手に決めるな。

 …モモセの仲間は…俺達だ」

「むむ。…良いでしょう。

 ではこうしませんか?」



カイリに腕を引っ張られて、背中に隠される。

初めての名前呼びといい、この行動といい…私、なつかれてる?

しかもイケメン二人に取り合いされてるなんて…モテ期きたね。

ビッグウェーブだね。



なんて、急な展開に多分私が一番ついていけてない自信があった。

それなのに、フォードはまたもや今以上の混乱発言を口にしたのだ。



「勝負をしましょう。

 勝ったら一つ言うことを聞いてもらえる、というのはどうですか?」

「…もし私達が負けたら?」

「もちろんモモセに仲間になってもらいます」



───何だそれ。

もう呆れて言葉にならないよ。

勝負ったって、この人数と面子で勝てるわけないもん。



「モモセは使い物にならねーし。

 負ける勝負なんて出来るわけねーだろ!」

「勘違いしないで下さい。

 私だってそんな事は分かっていますよ。

 勝負の方法はこの場に似合った形でいかがですか?」
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