よく分かる桃太郎の攻略法
差が開いていく。
もう…見てられない。
「っっおいっ、負けんじゃねーよ!!」
「…エンジュ…」
「アイツ頑張ってんだからっ!
モモセも応援しろ!」
「…うんっっ!
カイリ、頑張ってっっ!!」
やっぱり応援の力は強いのか。
カイリの樽の角度がグッと上がる。
「飲め!カイリ!
モモセが取られっぞ!!」
エンジュがカイリの名前を呼んだ。
その瞬間、カイリが目を大きく開いて立ち上がった。
そして…
樽の飲み口を真下に向けた。
ゴボゴボッと異常な音を鳴らす液体が、カイリの口を通って体内に流れ込んでいく。
只でさえ苦手なお酒をそんな飲み方で…
苦しいだろうに…
必死に飲んでいるカイリを思って、手に力が入る。
エンジュも同じなのだろう。
握られた手が痛い。
「───っっ!!!」
一対一で迎えた最終戦。
勝ったのは…カイリだった。
もう…見てられない。
「っっおいっ、負けんじゃねーよ!!」
「…エンジュ…」
「アイツ頑張ってんだからっ!
モモセも応援しろ!」
「…うんっっ!
カイリ、頑張ってっっ!!」
やっぱり応援の力は強いのか。
カイリの樽の角度がグッと上がる。
「飲め!カイリ!
モモセが取られっぞ!!」
エンジュがカイリの名前を呼んだ。
その瞬間、カイリが目を大きく開いて立ち上がった。
そして…
樽の飲み口を真下に向けた。
ゴボゴボッと異常な音を鳴らす液体が、カイリの口を通って体内に流れ込んでいく。
只でさえ苦手なお酒をそんな飲み方で…
苦しいだろうに…
必死に飲んでいるカイリを思って、手に力が入る。
エンジュも同じなのだろう。
握られた手が痛い。
「───っっ!!!」
一対一で迎えた最終戦。
勝ったのは…カイリだった。