よく分かる桃太郎の攻略法
あの勝負の後、酒場でフォードの送別会を開く事になり、それに、なぜか私達も巻き込まれていた。

あっちのパーティーの軸だったフォードがいなくなることで、いかつい奴らに恨まれるかと思ったがそんな事はなく。

それよりも風変わりな初めて見る異形の者として、友好的に接してくれた。



プリメロよりも遠くから来たらしい皆は、異形の者の存在を架空の者だと思っていたらしい。

異形の者が災いを─なんていう言い伝えもよくある空想だと。

町によって私への反応は全然違うんだな、なんて思った後の事だった。



─────

フォードが仲間との別れもそこそこに、私の隣へと座る。



「送別会&歓迎会ですよね」

「…フォード…

 仲間になるにあたって…これだけは言っておきたい事があるの」

「何ですか?」

私の真剣な顔を見て、フォードもキリリと顔を引き締めた。



ここで私が口にしたのは、真っ当な事だけど…

多分言っておかなきゃ理解してもらえない事だと思うから。
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