もしもあの日とあの日に戻れたならば…


朝。

「おはよ~」

あ、菜々香!

彼女は、山下菜々香(やましたななか)

菜々香はテニスがうまくてうちらの学校の

希望の星。めっちゃ注目されてて一生本人

に言うつもりはないけど憧れている。

「おはよん。」

「めっちゃ眠い。」

「え、菜々香だけやろ。うち全然眠ない

し。」

「優、おかしいって。まだ6:30やで。」

「昨日早く寝たもん。菜々香何時寝た

ん?」


「え、菜々香11:30やで。普通やん。優は何

時なん?」

「おそっ。優?優は普通やで。安定

の10:00。」

「はぁ?早すぎな。どんだけ健康やねん」

っていう安定の眠い眠くないの言い合いを

しながら駅に向かった。

< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop