ダウトー嘘つきには罰をー
宮島先生の体に、何か有害な物質が入り、意識が無く息をしていないようなので、手術をする事になったとお医者さんは言っていた。

本当に大丈夫なのだろうか?

手術中、私達は廊下で、みんなで手を握りあいながら手術が終わるのを待った。
「皆さん……終了しました」
お医者さんは意外と早く施術室から出てきた。
と言うか、早すぎないか?
あれから数十分しか経っていない。

医者は数十秒経ってようやく口を開け、こう告げた。
「宮島さんは死亡しました。こちらに来た時には心配停止状態で、処置を行い心臓を動かそうとしましたが……駄目でした……。原因は明日、調べますので。では……」
私は腰が抜け、床に座り込んでしまった。
「え……?宮島先生が死んだってどういう事?意味不明!意味分かんない!可笑しい先生!可笑しい!嫌だ!宮島先生が死んだとか……絶対……絶対に……認めないんだからあっ!」
そう言って美波は走りだし、何処かに行ってしまった。

雄二は魂が抜けたように、ソファに座り込んで、うつむいているだけだった。

先生達は、お医者さんから宮島先生の死因など詳しい説明を受けに行ってしまった。

私はポケットからスマホを取り出し、物凄いスピードでメールを送った。

ーーーーー
name:結衣
内容:貴方何なんですか?宮島先生を殺したんですか?それとも偶然ですか?おかしいです宮島先生を生き返らせて!次人が死んだら……許さないから!
ーーーーー

そう書き込んで、宇宙全体を支配する王様という名前の人とのやり取りを消そうとしたら、またこの人からメールがきた。

ーーーーー
name:宇宙全てを支配する王様☆
内容:偶然じゃないよ☆美波が殺されなかっただけマシでしょ?俺優しいから、宮島 優子 とかいう奴を殺してやったんだ。あ、あと俺とのメールのやり取り消そうとしたら、殺す!じゃな☆
ーーーーー

「え……なにこれ……?雄二以外に……誰か居る……?」

雄二はうつむいているだけで、スマホはしていなかった。
でも、雄二以外に人はいない。
なにこれ……怖い……。
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