ストレートな君
「ごめんね、ともやん‼︎」
そう言うと、バッと智哉から手を離して距離を取る。
私としたことが......信じられない。
胸に手を当てて、スーハースーハーと深呼吸をする。
...ごめんね、ともやん。
そう思いながらチラリと横にいる智哉を見ると、固まっている。
あれ。
どうして智哉は固まってるのかな?
「おーい、智哉? 大丈夫?」
生きてる?
智哉の目の前で手をひらひらさせているのに全くと言って気づいていない智哉。
......大丈夫なのかこれは。
さっきまで凄い嬉しそうに話してたのに。
それまでとは打って変わって固まってる。
何この変わりようは。
大丈夫なの、ともやん。
だんだんと不安が募っていく。
その時。