ストレートな君
「出た。菜央の面倒くさがり屋」
「はいはいそーだよ」
「あれ」
珍しく認めちゃった。
一体どうしたのか。
不思議に思ってしまう。
普段は〝そんなことねぇから‼︎〟って言うのに。
「菜央何かあったの?」
「あん? なんもねぇけど」
「ふーん?」
その割には私の髪の毛よくいじるのね。
チラリと菜央の顔を見ても普通の顔をしている。
...分からない。
今も菜央が何を考えてるのかさっぱり分からない。
うん。
私が菜央を理解するにはもっと時間がかかりそうだね。
そう思った私だった。