ストレートな君




そう思って掃除道具があるロッカーの前まで行った時、ある事を思い出す。



いけない。



「智哉に連絡してなかった‼︎」



大変だ。



先に言って帰ってもらってた方がいいよね。



急いで自分の席に置いてある鞄の中から携帯を取り出すとメッセージを開く。



えーっと。



「掃除があるから、先に帰っていいよ。っと」



文字を打ちながら声を出す。




私1人じゃ時間かかるからね。



先に帰ってもらうのが一番いい考えだ。



うん。



送信と表示されている所を押すと携帯をロックする。



「よし、頑張ろう」



軽く握りこぶしを作って気合を入れると掃除に取り掛かった。

< 28 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop