ストレートな君

「あ、そういえば美乃梨さんもしかして遅刻したんですか?」



さっきの表情とはうって変わって、不思議そうにしながら、運びかけの机を運びだす智哉。



......何だったんだろうさっきのは。



なんて思うくらいの変わりようだ。



「私は遅刻してないと思うんだけどねぇ」


「うん? どういう事ですか? それ」



キョトンとする智哉。



...説明が足りてなかった。



「教室入ってからチャイムが鳴ったんだけど、席座ってないとダメだって遅刻にされちゃった」



本当訳が分からなかったよ。



「あ〜そういうことなんですね」



「そう。まだこの掃除だけで済んだから良かったのかなって思ってる」




そこだけは運が良かった。



「ですね。まぁあとちょっとですし頑張りましょう‼︎」