ストレートな君
「ほんとですか⁉︎ 良かった〜」
嬉しそうにそう言った智哉に、思わず笑ってしまう。
「もしかして、断ってたらお腹空き過ぎてどうにかなってた?」
今にも死にそうな智哉がポワンと思い浮かぶ。
「も〜美乃梨さんそんな笑わないで下さいよ〜」
「いや〜だってね。そんな智哉浮かべたら笑うしかないでしょ」
私に助けを求める感じ?
あ、でもさすがにそこまでお腹空かせる程、お金には困ってないか。
「そんな僕ってどんな僕ですか〜」
分からないですよ〜。なんて隣でぼやいてる智哉。
「まぁ......秘密?」
「えっ⁉︎ 秘密にする必要ないですよ‼︎」
私の言葉を聞いて、途端に必死にそう言う智哉。