ストレートな君



『今日も私服なんだね。そのワンピース似合ってるよ〜。まさに天使』



『...』



店員の声をよそにデザートやアイスなど入れていく。




...大体、なんでこんなストーカーといっていいほど私について回るのだろうか。




普通の人とは比べ物にならないくらいおかしい人だと思う。




いつか犯罪を犯してしまうのではと思ってしまうほど。



そう考えると鳥肌が立ち、寒気がする。



...いけない。




この店員とは極力会わないようにしないと。




実際、これまでに色々思い当たる節がある。




私がコンビニに来た時、あの店員がレジにいてその場から離れられないことがあった。




その時、安心したのは言わなくても分かるだろう。




でも、お客さんがいなくなるとじーっと見てきたり、私の元に駆け寄ってきたこともあった。



『今日暑いね〜。髪伸びてきたから髪結んでるの?』



......どうしてもっと早くコンビニに来るのを止めようと思わなかったのだろうか。



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