ストレートな君
「嫌ではないけど、繋ぐ必要はないかなぁ」
ともやん行くよ〜と言いながら、歩き出す。
「美乃梨さん~それはそれで悲しいです」
私の隣に並ぶために小走りで来ると、口を尖らせる智哉。
ふふっ、可愛いなぁ。
「アイス何がいいかな〜」
「あ、話逸らしちゃダメです!」
ぶぅーとしだす智哉に笑いが出てしまう。
「もう〜僕は美乃梨さんの笑いのツボが分からないですよ〜」
あなたですよ、ともやん。
心の中で呟きながらも、口には出さない。
智哉のことだから、ぶすっとし出すかもしれない。
いや、きっとそうなるだろう。