恋愛日和
「早川さん、聞いてる?」

真剣にテキストをめくっていると、
おっさん・・・直属の上司から声を掛けられる。

昨日はムカムカしてて、
あんまり見てなかったけど、
もしかしてこの人男前なんじゃ??

おっさんという年代ではなさそう。
まだ若いよね。



説明を真剣に聞きつつも、
その顔のパーツをじっと見つめる。

二重で、眼力のある眼。
堀の深い顔。
いまどきの顔ではないのだけれど、
しっかりとした顔つき。

好みのタイプかも。


「何か質問は?」


最後に確認をされて、私が聞いた質問。それは。

「質問は特にありませんが、おっさ・・・いや、お名前教えて頂けますか?」


私のボケっぷりに、ガタガタとずっこける音がしたような、しなかったような。

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