あなたの事が好きなんです。
遠回り
「好きなんでしょ?
…ハルのこと」
「え…」
ハル…?
ハルって…
長谷川くん?!
「え…なんで…!」
「いや、だって朝比奈さんわかりやすいよ?
ハルの顔見ると恥ずかしそうに下向いちゃうし」
「ちが…!」
「俺、協力するよ!」
「…協力?」
「ハルも朝比奈さんの事気に入ってると思うんだよね。俺的に!」
「え…今何て…」
「俺さ、ハルと小学校から一緒なんだよね。
わかるんだよ、なんとなく。」
「いや…」
「俺、ハルがやっと興味を持つ女が出来て嬉しいんだよね。
絶対協力する!!」
「ちょっと待っ「朝比奈さん!!!」
「はい…」
高橋くんは両手で私の右手を強く握った。
私は軽く混乱状態の上に手を握られて失神寸前。
「俺…応援してるから。
頑張ってね!!」