あなたの事が好きなんです。
「ちゃんと答えてくれてありがとう。
……これからも、友達でいてね」
素直にそう思った。
やっとできた男友達
始まりは複雑だとはいえ、4人で過ごした時間は私にとって大切なものになっていた。
「もちろん、これからもよろしく」
ずっと大好きだった笑顔が、今は悲しい。
「じゃ、先に戻るわ」
そう言って歩いていく彼。
一人になった途端、溢れてくる涙。
どれだけ手で拭っても止まることはない。
「……麗華」
「ヒック…み…わ…………何で……?」
「蓮から聞いた…」
さっきまで蓮くんがいた隣に座り、優しく背中をトントンと叩いてくれる。
「……やっぱりダメだった」
呼吸が落ち着いてから、涙でぐちゃぐちゃになった顔で無理やり笑顔をつくる。
「麗華…」
背中を押してくれただけに、申し訳なさそうな顔をする美和。
「美和…私、伝えてよかったよ」
よく見ると、美和の目にも涙が浮かんでいた。
「悲しいけど、ホッとしてる…
こうなるのは分かってたから
心のどこかで早く終わらせたかったのかも」
「……大丈夫?…じゃないよね」
私と同じくらい悲しい顔をしてる。
「大丈夫、ありがとう。」
美和の目を見てそう伝えた。
美和がいなかったら、この思いに蹴りを着けることは出来なかったと思うから。