あなたの事が好きなんです。


「話って?」

校舎裏にある少し古くなったベンチに腰掛ける高橋くん。

緊張して横には座れず、突っ立ったままの私。


どうしよう…

ここまで来ておいて「何でもない」なんて言ったらおかしいと思われて嫌われちゃうかも…

でも告白なんてとてもできない…


美和のことを恨みつつ、一生懸命考える。


全部美和のせいだ!絶対許さない!!
…でも美和の言う通り、中学の時みたいに誰かに取られちゃったら私また同じ思いしなきゃいけない…


どのくらい黙って考えていたんだろう。

5分…いや、本当は10分くらい黙っていたかもしれない。

高橋くんは何も言わずに私が話し出すのを待ってくれているようだ。



美和の為にも…私頑張らなきゃ…


私はついに覚悟を決めた。


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