噂の年下男







優弥と一緒に、行列に並んだ。

並んでいるのは大半が若い女の子なのに、奴は何も言わない。

意外だ。ただの俺様男だと思っていたのに。







「あたし、何にしようかな……」




ショウケースに入っているたくさんのアイスを見ながら言う。




「優弥は?」



「俺は……」




そう言って、奴は少し困ったように言う。




「俺は、太りやすいから少しでいい」



「え?」



「カロリー低そうなやつ」




そんな優弥に笑ってしまう。



< 118 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop