噂の年下男
馬鹿じゃない?
何が間接キスだ。
スプーン別々にしたらいいでしょ?
あたし、そんなつもり、全然なかったのに!
優弥の言葉が聞こえたらしく、周りの女子がくすくす笑う。
そして、優弥を見て頰を赤くする。
そんな彼女たちを見て、何となく優越感に浸る。
いつもの優弥は全くそんなことないが、今日の優弥はカッコイイ、やたら。
だけど、優弥の言葉が恥ずかしくて。
あたしは優弥を睨んで言う。
「あんた、キスもしたことないの?」
女子たちはぷっと吹き出した。
そして、優弥は気まずそうな顔をする。
「もしかしてあんた、マジで童貞?」