噂の年下男
あたしは改めて優弥を見た。
その眼鏡の奥の瞳と視線がぶつかり、顔が熱くなる。
そして、慌てて視線を逸らした。
あたしとしたことが、これじゃ、優弥に惚れているみたいじゃん。
どっちにしても、カッコイイ男も苦手。
女慣れしている奴は、女性を大切に出来ないから。
……ま、いつもの優弥は、カッコイイから程遠いんだけど。
「じゃ、絶対別々にするわ。
優弥はカロリーが高そうな、あのナッツのやつにでもしたら?
ぶくぶく太ればいい!」
そう言ってやる。
だって……
間接キスなんて言われると、意識してしまう。
優弥と間接キスなんて、死んでもごめんだ。