噂の年下男

その言葉に驚いた。




「何でって……？」




思わず聞き返すと、優弥は複雑な表情をする。




「俺はお前らに、散々迷惑かけてるだろ。

Fのことで追い回したり、蒼に至っては、無理矢理女をけしかけたり」





そうだよな。

優弥、鬼だし融通効かないし。

確かに俺は女の子関係で苦労した。

だけど、



「守ってくれたじゃん」



俺に優弥に言う。




「俺と唯ちゃんの関係、応援してくれるじゃん」





これは本当のこと。

俺が唯ちゃんと付き合いだして、幾度となく優弥に助けられた。

鬼の優弥だけど、メンバーのことは誰よりも大切にしてくれる。





「お前、今日はやけに素直だな」




優弥はまたまた複雑な顔をする。