噂の年下男
「戸崎さん、色々大変なのね」
仕方なく事情を先輩に話し、先輩は意外にもあたしに同情してくれた。
そんな先輩に甘えてしまうあたし。
「そうなんです。
……あんな男、好きでもないのに」
そう言いながらも、胸の中はまだまだ熱い。
そして、カーテンの隙間から優弥を見て、身体が震えた。
優弥はパソコンを開き、何かを打ち込んでいる。
ゲームかと思ってこっそり覗いたが、何かのスケジュールのようだった。
優弥、忙しいんだ。
……そうだよね、ファーストクラスに乗れるくらいお金を持っているんだから。
「それにしても、碧が弟なんて羨ましいわ。
似てるって噂だけど、まさかね……
碧、今年の抱かれたい男No. 1じゃん」